会長法話

岩波 昭賢 前会長 第5話

本願のお念仏に救われてゆく私
雪のうちに佛のみ名を称うればつもれる罪ぞやがて消えぬる

昨年の暮れから今年にかけて、日本中が、いや世界中が異常気候に悩まされました。同じ長野県でも、私の住む南側はいつもの年と比べて雪が少なく、ほんとうに嘘のような日々でした。ところが善光寺から北、つまり新潟県境から先は何十年ぶりという大雪の連日で雪の重みで家がつぶれ、なだれで道路や鉄道が幾日も不通になるという騒ぎが連日のように生活を襲いました。お説教に伺った飯山市のお寺さんは本堂がかくれるほどの積雪でびっくりしました。

布教師さん驚いたでしょう。これくらいの雪で驚いておったのではここでは生活できませんよ。この雪さえ立春になると見る見るうちに溶けてくるのですよ。
自然の力太陽の熱はすごいですね。 元祖様はおっしゃいました。

私どもが知らず知らずの中に犯した罪咎も、先が見えないほどつもりつもってしまいますが、南無阿弥陀仏のお念仏の功徳によって大余の雪がとけて消えてゆるように必ず罪が消え去ってゆくのです。これは阿弥陀様のお約束(本願)なのです。
とはっきりとした口調で話して下さったことが未だに耳底に残ります。

阿弥陀様のお手元、お約束をまず信じ、そして南無阿弥陀仏をお称えすることです。
きっと幸せが訪れます。

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