今月の法話
平成16年2月
「おばあちゃん 電気はどこからくるのか知ってるか」
「そう知ってますわいな 電気はスイッチやコンセントからくるのやで」
「そうやなあ そのコンセントまではどこからくるのや」
「それは表の電信棒や」
「その電信棒まではどこからや」
「そら 発電所があって 油や原子力たらいうもので電気を造ってやはるんや」
「その油は一体どこから来るんや」
「そんなむつかしいこと わからへん」
その油は遠い中近東から来るのです サウジアラビアやらクエート イラン イラク等があって日本で使うほとんどの油を送ってくれているのです。
今其の中のイラクで大変なことが起って戦争の様になっている。
またイランでは大地震で何十萬という人がなくなった。
大変気の毒な人達が沢山あるのです。
日頃電気のもとになる油を送ってくれる人達に、何か為になることをしてあげねばならぬ。
それで自衛隊の人達が行って、学校や病院を建てたり、飲水や食糧を人々に届けたりするのです。
人間は一人で生きるのではない、お互に助け合って活きて行くのです。
だから人の事を、わざわざ人の間、つまり人間というのです。
阿弥陀如来様の別名を、無量寿。
先祖と子孫の間無量光は世界中の人々のお陰でということをいうのです。
無量寿も 無量光も 阿弥陀如来様のことで人間には一番大切なものです。
京都 阿弥陀寺
岩井信雄