会長法話

鈴木 超淳 前会長 第1話

桜の花も散り葉桜になりました去る四月十八日より二十五日迄の一週間。
知恩院で法然上人報恩の御忌法要が賑やかに勤まりました。
比叡山で三十年の長きにわたり修行、勉学下さいました法然上人のご苦労と遺徳を偲び、報恩感謝の念仏が知恩院に響き渡りました。
法然上人のお言葉に“念仏にものうき人は無量の宝を失うべき人なり、念仏にいさみある人は無辺の悟りを開くべき人なり”と教えられます。
ものうき人とは、念仏の教えを聞いても称えない人で、数限りない宝を失うと教えられます。
宝とはダイヤモンドとかお金だけではありません、毎日あたりまえと思って暮らす人は宝を失っているのです、
いさみある人とは喜んで念仏を称える人で多くの悟りを開くと教えられます。
あたりまえがありがたいと気づかせていただく事が悟りです。
お念仏を称えてあたりまえではないありがたいと感謝して暮らしましょう。

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