会長法話
鈴木 超淳 前会長 第9話
「花はなぜ美しいか?一すじに咲いているからである」と言われます。
花が今日は雨で誰れも見てくれないから咲くのはやめよう。
あるいは風が強いから三分咲きにしておこうと加減したら美しくはないと思います。
雨が降っても風が吹いても精一杯に一すじに咲いているから美しいのです。
最近、インターネットで自殺志願者を誘い車中で心中する人が増えてきました事は、大変悲しい事です。
自殺する人にはそれなりの理由はあると思いますが、生れ難き人間に生れ、親が大事に育てて下さった事を思い、雨が降っても、風が吹いても一すじに咲く花の如く、死を選ばず生きぬいてゆくべきです。
法句経の「やがて死すべきものの いま命あるは ありがたし」と教えられますように命の尊さを考え辛い事悲しい事、苦しい事に出会っても堪え忍んで生きてゆけば、必ず人生の花を咲かせる事が出来ます。
うれしい時も、悲しい時も、南無阿弥陀仏と称えましょう。