会長法話
鈴木 超淳 前会長 第4話
知 足
仏法の教えに「諸の苦悩を脱したいと願うなら 知足を観ずべし。知足の法は 富楽安穏の教えなり」と示されます
人間の欲望は切りがないので もっと良い物を あれも欲しい これも欲しいと求め 得る事が出来ないと 不平不満で日暮らしをする事になります
一本の楊子も大切にされた先人もあり 一滴の水も粗末にされなかった禅師も居られますのに 今日は物が豊富にあり過ぎて 無駄に捨ててしまい 粗末に扱って 勿体ない ありがたい と受けとめる心が失われてまいりましたので安穏な暮らしが出来ないのです
使える物を捨ててしまうは徳を損じることになります
南無阿弥陀仏と念仏を唱え 物を大事にする心 勿体ない ありがたい と受けとめる心 知足を観じて 富楽安穏に暮らしましょう
ことたれば 足るにまかせて ことたらず たらでことたる 身こそ安けれ
(事足れば 足るにまかせて 事たらず 足らで事たる 身こそ安けれ)
合掌