会長法話
鈴木 超淳 前会長 第5話
知 恩
仏法の教えに〝恩を知るは大悲の本なり 善業を開く初門なり〟(智度論)と示されるように恩を知る事が幸せに生きる本です。
恩は因+心で原因に心を寄せることです。今、私が生きて居れる原因、もとは生んで育てて下された親のおかげ、親には親があり、先祖のおかげであると感謝する心が深まれば、 自然と善い行いをする事が出来るのです。
今年は建暦2年(1212年)1月25日に往生された、浄土宗の宗祖、念仏の元祖法然上人の八百年の遠忌の年を迎えました。
総本山知恩院では、3月27日より4月25日まで法然上人報恩の為の大遠忌法要が勤まります。
15才で比叡山に登られ、43才迄、修行と勉学に励まれ、学問も身に付けられない人、罪多き人、貧しき人、愚かな人でも、阿弥陀仏の本願(約束)を信じて念仏を唱うれば救われる道を悟られ、教え導かれました。法然上人の御苦労と遺徳を偲び、恩に報いるために、一口でも多く念仏を唱えましょう。
合掌