会長法話

鈴木 超淳 前会長 第6話

法然上人のお言葉に

“念仏にものうき人は無量の宝を失うべき人なり
  念仏に勇(いさみ)ある人は無辺の悟を開くべき人なり”

と教えられます。

 ものうき人とは、念仏を唱えない人の事で、宝とはお金とか宝石の事ではなく、何事もあたりまえと思って暮らして居る事です。
 勇ある人とは、念仏をよく唱える人の事で、悟とは心の統一が出来るとか、居ながらにして何事も解るのではなく、当たりまえと思って居た事がありがたいと受けとめる事が出来る事です。

 病気を患って健康の有り難さを知る事が出来ます。親が居て下さればこそ今の私が、歩く事が出来るのも…、何事も当りまえではなく有り難い事です。
 座って居て足が痛くなるのも、足が有るおかげと喜べる心が生じてくるのもお念仏を唱える事により気付かせていただけるのです。

 当たりまえと思って暮らして居ると不平不満が生じます。
 有り難いと感謝出来れば、幸福に暮らす事が出来ます。

 法然上人がお教え下さるように、勇ある念仏者になり、当たりまえが有り難いと受けとめ今日一日を喜んで暮らしましょう。

合掌

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