今月の法話

令和5年5月

「仏縁を大切に」

 私の住む九州福岡では、今年の桜は雨風に打たれ散ることが少なく、長い間私たちの目を楽しませてくれました。

 四季それぞれの良さはありますが、春は格別に感じられます。

 「この春を 迎えて残りの 春いくつ」

 皆さんはあと何回くらいこの季節をお迎えになる予定でしょうか。

 いろんな書類に自分のことを記入するとき、住所、氏名、年齢……と書いていきます。

いざ年齢を記入したとき「なんと自分はもうこんな歳になったか!」と今更ながら愕然とすることがあるのは私だけでしょうか。

 しかしどうやら老若問わず、その半生を振り返ってみれば誰もがあっという間だったと感じるようです。

 「この世は短い あの世は長い」

 無常迅速とは申しますが、それでも今、いろんなことがありましたがこうして生きているのは、いろんなご縁に遇い、あるいは導かれてこの命を紡がせていただいてきたのだと思っています。

 私たちの人生はそんなたくさんのご縁で成り立っているのでしょうね。

そんな中でも、私にとっていちばん尊いご縁は仏さまとのご縁、仏縁を結ばせていただいたことです。

 インターネットを通じて、お念仏の教えを求めてこのページにまでたどり着かれた貴殿もまた同様に尊い仏縁をいただかれている方とお察しします。

 この仏縁をどうか大切になさって下さい。

 人生山あり谷あり、まさかそんな出来事が、といろんな事がありますが、やがてこの命も果てるときが来ます。

 そのときこそ「ああ、自分はお念仏をとなえ続けてきて本当によかった」

と、必ずこの仏縁を、お念仏のご縁を喜べるのだと私は信じています。

 どうぞ、阿弥陀さまのお迎えを楽しみとして、これからもお念仏と共に、良き人生を送られることを心から念じます。

合 掌

福岡 円宗寺
能登原靖史

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