会長法話
有本 亮啓 前会長 第17話
浄土宗日常勤行のおはなし 九、三尊礼①
南無至心帰命礼 西方阿弥陀仏
弥陀身色如金山 相好光明照十方 唯有念仏蒙光摂 当知本願最為強
六方如来舒舌証 専称名号至西方 到彼華開聞妙法 十地願行自然彰願共諸衆生 往生安楽国
弥陀三尊とは阿弥陀仏さまと観音菩薩、勢至菩薩のことです。お在家のお仏壇では普通は阿弥陀仏のみをおまつりしていますが、お寺のご本堂等にては中央に阿弥陀如来、向かって右側に観音菩薩、向かって左側には勢至菩薩をお祀りさせて頂くのが多いです。これを弥陀三尊と呼んでいて、ここではその三尊さまを讃歎(ほめたたえる)し、礼拝するのです。
①「帰依し、身も心もささげて西方浄土の阿弥陀さまを拝みたてまつります。
阿弥陀さまのお身体は金の山のようであり、そのお身体から放たれる光明はあらゆる世界を照らして下さいます。
ただそのみ光にあずかり、お救いを頂けるのは、お念仏を称える者のみなのです。これはまさに阿弥陀仏のご本願こそが最も勝れたものであることを知るべきです。
あらゆる世界にまします仏さまたちは広くて長い舌をお出しになり、専ら阿弥陀さまのみ名を称えるならば、西方極楽浄土に至ることが出来ると証明されています。
そして彼の国(極楽)に至ると蓮の花が開き、阿弥陀仏の妙なる説法を聞き、菩薩の修めるべき願いと行いが自ずから具えることが出来るのです。
願わくは、多くの方々と共に阿弥陀仏さまの極楽浄土へ往生出来ますように」
阿弥陀さまの神々しさ、そのお救いの有り難さはすべての仏(六方如来)が舌を長く出して(印度では舌を出すことが誉めること)証明しているのです。
お念仏を申せば必ず救われる(幸せになる)こと間違いなしです。
合掌