会長法話

中村 晃和 前会長 第17話

「元祖法然上人を仰ぎ慕いて」

 過日、知恩院様の石段をのぼり法然上人の御廟に一人お参りさせていただき、しばらくお念仏を申させていただきました。
 御廟には一冊のノートが置かれてあり、いろんな思いが書き綴られていました。
 そこには「お釈迦様や法然上人を仰ぎお慕いする人がふえますように」とありました。そんな思いに反して、いよいよ末法がすすみ仏縁から遠ざかる時代となりました。
 「現代に生きる人間が、人間を越えたものに畏敬の念をもつことを忘れていることは、人間が魂や心を失っていることになる」と警告した人がいます。
  現代、世の指導者と言われる方に特にその傾向が強いことが心配されます。人間至上の考え方が、当たり前のようになってきました。それにつれて社会は混乱を増すばかりです。
 御忌会を迎えては、極楽浄土に実在、阿弥陀様のお救い、お念仏を教えて下さった法然上人の御恩徳に報恩感謝の誠をささげたいものです。お誘い合わせお参りお待ち申し上げております。
    本師源空(法然上人) いまさずば このたびむなしく 過ぎなまし

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