今月の法話

平成16年7月

日暮らしの中のお念佛

法然上人のみ教えは、一心に専ら口に南無阿弥陀仏と申すお念仏です。
どんな時、どんな処、喜びの縁、悲しみの縁、どんなご縁で申して頂いてもよい、つまり日暮らしの中
に申しつづけていくお念仏です。
そのお念仏の声に応えて、み仏は必ず常平生より、のちの世まで、導いて下さり、お救い下さるのです。

「水のように」という詩を紹介します。
熱いものは すぐさめる
かたいものは すぐこわれる
はげしいものは すぐよわる
信じるということは
やわらかく しなやかなもの
たゆまず ながれる水のように
さめず こわれず よわらない

お念仏の信仰もこの通りです。
たゆまず流れる水のように、さめず、こわれず、よわらない。
このようにお念仏を申しつづけていくのです。
やわらかく、しなやかに、日暮らしの中から、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏とお念仏を一緒に申しつづけてまいりましょう。
精進してまいりましょう。

北海道第一 長昌寺
麻上昌幸

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