今月の法話

平成16年6月

阿弥陀様を祀りましょう

お仏壇の中心はご本尊様を祀り、心の安心を願い、毎日を感謝させていただく心のおきどころです。
ご本尊様に手を合わせることが大切なのです。
それがお仏壇であります。
ご先祖を祀る事は、故人の遺徳を偲び、感謝の真心を供養させていただく為にお仏壇で祀らせていただくのです。
故人のないご家庭では、お仏壇とはご本尊をお守りするところと受け止めていただければいいでしょう。
仏壇の大小は問いません。
箪笥の上におけるものでもいいのです。
手を合わせることが大切なのです。

浄土宗のご本尊様は「阿弥陀仏」です。
阿弥陀様は無量の命を持った仏様です。
法然上人は、阿弥陀様の「わが名を呼ぶ者必ず救う」という誓いが間違い無い事を確証され、浄土宗をお開き下さいました。
上人は「南無阿弥陀仏」と申すだけでよろしい。
阿弥陀様に任せ「お願いします・南無阿弥陀仏」と信じて申すことが大切と教えて頂いております。
ただ「南無阿弥陀仏」と申すだけでいいのです。

私たちは阿弥陀様のみ命を頂戴し、み光に守られ育てられています。
天地宇宙の恵みがそれです。
私を生かす恵みに感謝させていただくのです。
そのためにも、どこのご家庭でもご本尊「阿弥陀仏」を祀り、手を合わせていただきたいのです。

今、犯罪が低年齢化し、恵まれた普通 の家庭の子供が事件を引き起こす事例が増えています。
家族の絆はご本尊様中心の生活で得られます。
手を合わせ「南無阿弥陀仏」とひと声称えるだけでいいのです。
家族がお互いを認め合えるようになり、助け合えるように変わってまいります。
継続は力なりと言います。
阿弥陀様の誓いを信じて手を合わせ日々念仏申して下さい。
これ家庭円満の秘訣。

合掌

大阪 提法寺
小林忠和

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