今月の法話
平成20年3月
ただただお念仏を
「日本を美しく会」が掲げる掃除の効能というものがあります。掃除の効能を五項目で説いています。
まず、掃除をすると謙虚になれます。人はどんなに才能があっても謙虚でないと、幸せになれないのです。
二に、気づく人になれます。気づけるか、気づかぬかで、大きな差が生まれます。
三に、感動があります。一生懸命掃除をすると感動につながります。
四に、感謝の心が育ちます。人は幸せだから感謝するのではなく、感謝すると幸せになれるのです。
そして、掃除の最大のテーマは、心を磨くこと。心は取り出して磨けないので、代わりに目の前のものを磨くことで、心もきれいになります。時にはひたすらに磨いて下さい。 このような「心の教育」というテーマの新聞記事がありました。
理屈の世界ではありません。まさにお念仏もその通り。ただ一向にお念仏申し続けていくならば、煩悩多き私ではあるけれども、いささかながらも、この五徳をいただき、この世、のちの世かけて、真人間として、仏道を歩まさせていただけるのです。ただお念仏です。
北海道第一 長昌寺
麻上昌幸