今月の法話
令和2年1月
共に生きる
最近私の周りでは、一人で亡くなられる「孤独死」の方が数人おられました。お年を召したお方の一人暮らし、また若い方の一人暮らしなどが増えたように思います。少し前までは家族と一緒に暮らしていたように思います。
私達は、決して一人でこの世に生まれてきたわけではありません。両親や家族、そして多くの方に支えられて生かされてきました。世の中の変化でこの様な生活を余儀なくされてきたことは理解できることと思いますが、私はこの世の中では隣の人と多くの関わりを持ちたいと思い努力をしてきました。たった一言の声掛けがどんなに嬉しい事でしょう。隣同士が支え合い、共に生きて行けるこの世を大事にしていきたいと思います。
先日1人で亡くなられた方は少し前まで家族と共に暮らされ、ご先祖を大事にされお念仏も毎日唱えてこられました。最後は穏やかに逝かれました。最後の夕べには、阿弥陀様にお迎え頂き極楽浄土に旅立たれたことと固く信じています。
私は、一人でも多くの方に法然上人の「お念仏」の教えを、「阿弥陀様」の慈しみのおこころを分かち合っていければと心より思っています。
この世では人との絆を大事にして、阿弥陀様が必ずお救い下さることを信じて日々「南無阿弥陀仏」のお念仏を唱えてまいりましょう。
合掌
新潟 天崇寺
長谷川三靖